資格

中小企業診断士勉強記【8】事例Ⅳ 経営分析の重要性

事例Ⅳの平成30年度の過去問を解く。

第1問の経営分析の問題は満点を確保したいところだが、同業他社と比較して、自己資本比率が優れており、売上高営業利益率、有形固定資産回転率が劣っていた。そして優れている点と課題を50字以内で述べる問題は、資本の安定性が高い、収益率と効率性に課題があり、それは一般管理費と有形固定資産の値の高さが原因だった。

与件文から財務諸表の値が示す数字の関係を読み解く力が足りていない。自己資本比率が高い理由は、吸収合併や事業承継により払い込み資本が大きくなっているからだと考えられる。これは模範解答を見なければわからなかったので、このあたりは理解しておきたい部分だ。

ここで財務指標について理解できていない指標を復習したい。

・負債比率=負債÷自己資本

会社の財務的な安全性の高さを図る指標である。負債比率が低いほど返済余力が高く、財務の安定性が高いと読み取れる。100%を下回っているのが望ましい。

・財務レバレッジ=総資本÷自己資本比率

負債をどれくらい有効に使えているかを表す指標。自己資本を梃子にどれほど活用しているかを示す。

・安全余裕率=(売上高ー損益分岐点売上高)÷売上高×100

損益分岐点売上高を売上高がどれくらい上回っているかを示す指標。安全余裕率が高ければ高いほど、経営の安全性が高い。逆にこの値が低い場合、固定費が大きいなどが原因で注意が必要になり、経費の見直しが求められる。